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比叡山延暦寺 国宝根本中堂大改修


比叡山延暦寺における国宝・根本中堂の大改修見学に参加しました。

本事業は、本堂の銅板葺き、廻廊のとち葺き、および全体の塗装彩色を中心とした
保存修理工事です。(施工:奥村組)

平成28年度から約15年計画で進められてきた工事ですが、改修現場の見学は
今年(2026年)いっぱいで最終となり、秋には素屋根の解体が始まる予定と
なっています。

当日は、根本中堂の中庭に設置された修学ステージの上から、完成間近の屋根を
間近に拝見することができました。

重要文化財に指定されている廻廊の屋根はサワラ板のとち葺きであり、膨大な量の
木材が使用されています。


また、国宝である本堂の屋根は銅板瓦棒葺きで改修が始まる時は緑青になる
予定でしたが、事前の調査で黒色塗装が施されていたことが判明したそうです。
そのため、一度葺き上がった銅板の表面をサンドペーパーで削って保護剤を落とし
改めて黒色に塗装する準備が進められていました。

塗装彩色に関しては未だ不明な点も多く、今回は既存の塗装を温存するために
薄い和紙を張り、その上から彩色を施すという技法がとられていました。

次の大規模改修は約50年先になる見込みであり、大変貴重な機会に立ち会うことが
できました。


中部住宅部 加藤隆