関西
白地を塗りつぶすように
奈良の南部は、いわば“謎のエリア”。
奈良北部には奈良市や明日香村など有名な観光地が多くありますが、
南部は山が多く、電車も通っておらず、道もあまり整備されていないため、
意外と近いのに足を運んだことがないという人も多いのではないでしょうか。
和歌山県や三重県と接するその山地は「紀伊山地」と呼ばれ、
深い山々の中には、高野山、吉野、熊野古道、大峰山、大台ケ原、護摩壇山といった霊場や参詣道が点在しています。
今もなお、山岳修行を行う人々が訪れる場所でもあります。
神話や伝承も数多く残り、どこか神秘的で、近づきがたい印象を抱いていましたが、
実際に訪れてみると、修行をしなくても楽しめる魅力的な場所がたくさんあることに気づきました。
十津川、龍神、天川、湯の峰――。
これから少しずつ、地図を開拓していきたいと思っています。