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効果の低い医療


効果の乏しい投薬を漫然と続けたり、検査を不必要に繰り返したりすれば
医療費の無駄遣いにつながる。
しかも、薬の副作用で余計に体調の悪化も招く。

こうした医療は「低価値医療」 と呼ばれており
この部分だけでも国内だけでも、1000 億円以上が
費やされているとの統計がある。

低価値医療の典型例は、ウイルスが引き起こす風邪の患者に
細菌感染を治療する抗菌薬をだすといったものです。
骨や筋肉が原因の腰痛に、神経性の痛みを抑える鎮痛剤も処方する
例もある。

筑波大などの研究グループが、全国のクリニックで
外来診療を受けた患者の記録を調べたところ
10 人に1 人が低価値医療を受けていたという。
広く行われている投薬や検査でも、研究が進み
後になって科学的にほとんど意味がないと分かったこともある。

今後、効果が乏しいと考えられる治療や検査に
どのようなものがあるか情報を集める。
そのうえで、その後の診療報酬改定の際
該当する投薬などを公的医療保険の対象から外す検討している。

低価値医療を行っているクリニックの医師は
年齢が高かったりする場合が少なくない。

学会は医師が治療の参考にする診療指針に
低価値医療を具体例など明記し注意する必要がある。

そもそも外来診療は診察や処方をすればするほど
報酬が増える「出来高払い」になっており
過剰な投薬や検査につながりやすい。
こうした仕組みを見直ししなければ
根本的な解決にはならないと思う。

抗菌薬が過剰に投与されることで細菌が変化して
薬の効きにくい耐性菌が増えている。

薬剤耐性菌に感染した場合、患者の治療は難しくなる。
それを防ぐためにも、低価値医療を見直すことが急務だと思う。


可児支店 田口槇子