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蟻鱒鳶ル


山手線の田町駅から徒歩10分ほどの聖坂にある、鉄筋コンクリート造の
【蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)】を訪ねました。

まるで大きな岩の塊が都会の中に突然現れたかのような、圧倒的な存在感を放つ
建築物です。

どの方向から見ても垂直な壁は無く、無機質な外壁には透明な排水管が這い回り
歪な形の窓がランダムに配置された、とても奇妙でユニークな外観をしています。

建築に関わる身として、「一体どのようにして建築確認の許可が下りたのだろう」と
思わず唸ってしまう非常に興味深い建物でした。


【以下はウィキペディアより抜粋】

建築家の岡啓輔がセルフビルド(自力建設)で、2005年より約20年にわたって建築を
進めたプロジェクトで、その工期の長さから建物は「三田のサグラダ・ファミリア」
とも称され、岡本人を「三田のガウディ」と呼ぶ声もある。
2003年、建築家の岡啓輔の「蟻鱒鳶ル」案が建築系公募展のSDレビューに入選する。
岡が住居用として2000年に購入後、5年間空き地となっていた東京都港区三田の40平米
ほどの土地を使い、2005年11月26日に「蟻鱒鳶ル」を着工、まず地下室をスコップで
掘り始めた。公的に提出された最低限の図面はあるものの、通常の建築現場のような
詳細な設計図は存在せず、型枠にビニールシートを用いるなど、建築は即興のスタイル
で進んだ。設計と施行を岡が行うセルフビルドではあるが、完全に岡個人で作業した
わけではなく、その過程では友人などの多くの協力者が関わり、またアーティストや
学生も作業に参加して構造物などの作成を行った。
名称の「蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)」は岡の友人の芸術家による命名で、「ありま
す」という肯定的な言葉に「ヒルトン」や「シェルトン」に由来する「とん」の部分を
足し、そこに陸海空に関連した蟻・鱒・鳶の漢字をあてたものである。最後の「ル」
の文字は人間を代表し、建築家のル・コルビュジエから取っている。
即興と試行錯誤の建築に20年の歳月を要しながらも、計画は「地上4階、地下1階の
鉄筋コンクリート造の家をセルフビルドで建てる」というもので初期より変わって
いない。しかし建築期間の当初の想定は2年から3年で、竣工は2009年の予定であった。
建築面積は約25平米、延床面積は約100平米、建築費用は2025年時点で約1億2000万円とされ、資金難は岡の母親からの借金やグッズ販売で一部をしのいだ。
2026年3月10日、行政による完了検査を通過し、建築基準法上は完成となった。


道を挟んで向かいには、丹下健三氏設計による駐日クウェート大使館があります。


中部住宅部 加藤隆