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岐阜県現代陶芸美術館「吉田璋也のデザイン」展へ行ってきました


岐阜県現代陶芸美術館で開催された特別展【吉田璋也のデザイン 新作民藝運動がめざした未来】に出かけてきました。

まずは、パンフレットに紹介されていた吉田璋也についての抜粋です。

鳥取県出身の医師である吉田璋也(1898-1972)は、柳宗悦が提唱した民藝の思想に
深く共鳴し、民藝運動に生涯を捧げた人物です。

自身を「民藝のプロデューサー」と称した吉田は、陶芸、木工、染織、金工など
多岐にわたる分野で、地域の職人らと向き合いながら、現代の生活にふさわしい
日用品を自ら指導・デザインしました。

それらの生産、流通、販売、普及までを持続的な循環として確立し、また鳥取砂丘など
地元の自然や文化財保護活動に取り組むなど、広い視野と実験精神のもとに実践された
吉田の活動は、民藝を通じた社会のデザインでもありました。

現代の暮らしに寄り添うデザイン
 
会場には、昔ながらの民藝品をただ再現するのではなく、現代人の暮らしに合うように
アップデートされたデザイン作品がずらりと並んでいました。

特に心を惹かれたのが、医師という経歴を持つ吉田ならではの医療にまつわる展示です。治療室の椅子やワゴン、医療器具の数々。
「医師と患者が素朴な木の椅子に座って向き合う病院があったら……この温もりのある
椅子なら安心感が生まれ、医師への親近感や患者への思いやりが伝わってくるな」と深く感動しました。


この他にも、普段使いの椅子、衣服、ネクタイ、食器、陶磁器、照明器具、さらには
自宅の設計にいたるまで、多岐にわたる仕事に触れるこができます。


職人への敬愛と、今に続く「たくみ工芸店」
 
吉田は自分のためだけでなく、職人たちの生活や仕事を支えるため、作らせたすべての作品を自ら買い取り、お店を構えて販路を確保したそうです

その一つである『緑釉黒釉染分小皿』は、現在も鳥取の「たくみ工芸店」で生産・販売されているとのこと。
鳥取を訪れる機会があれば、ぜひ足を運んでみたいと思います。


中部住宅部 加藤隆